日本酒を使ってお清めができる聞くけど、どのようなやり方があるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。
手軽に取り入れられるお清め方法に、日本酒をお風呂に入れる日本酒風呂があります。
本記事では、日本酒がお清めの効果がある理由や酒風呂の効果、日本酒風呂の作り方、塩酒風呂との違いについて解説していきます。
体に溜まった邪気や疲れを日本酒を使って取り除きたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
日本酒にはお清めの効果がある
日本酒には古くから「お清め」の効果があると考えられ、神聖な儀式や生活のさまざまな場面において使われてきました。
日本酒は、心身や空間を浄化し、清らかな状態へ導く力があると信じられてきたためです。
神道では、日本酒は神前に供える御神酒(おみき)として神々と人をつなぎ、穢れを祓うという意味合いで使用されてきました。
また、地鎮祭や引っ越しの際には、日本酒を撒くことで土地や住居が清め、新たな始まりを迎える準備をするという伝統的な風習があります。
日常生活における家庭では、家全体を清浄に保つために神棚に日本酒を供えたり、お風呂に日本酒を入れて入浴したりしてお清めに使われているのです。
日本酒を使った酒風呂の効果
日本酒を使った酒風呂は、心と体を同時に整えてお清めができる魅力的な入浴法です。
穢れを祓う効果のある日本酒を入れた酒風呂に入浴することで、心身の疲れや滞ったエネルギーを洗い流して清らかな状態へ導くことができます。
酒風呂は健康面でもメリットがあり、日本酒に含まれるアミノ酸やアデノシンが血行を促進し、体を芯から温めて冷え性や肩こりの改善にも役立ちます。
さらに、発汗を促すことで老廃物を排出し、デトックス効果を高める働きがあるため、美容効果も期待できるのです。
日本酒の穏やかな香りは心を落ち着かせて自律神経を整えてくれるため、リラックスできて安眠にもつながりますよ。
日本酒風呂は心身の浄化だけでなく健康や美容にも効果が期待できるので、日常的に取り入れる習慣としておすすめです。
日本酒風呂の作り方
日本酒風呂は、ぬるめのお湯に日本酒を入れるだけで簡単に作れます。
使用する日本酒は、添加物やアルコールなどが入っていないお米と水、米麹のみで作らている純米酒がおすすめです。
純米酒はお清めや浄化に適しているといわれている上に、アミノ酸が豊富に含まれているというメリットもあります。
お風呂に入れる日本酒は、飲み残しの古いものや開栓してから時間の経っているものでも使用できます。
38〜40度ほどの温度の家庭用浴槽のお風呂に、純米酒を1〜2カップ注ぐと心地よい入浴環境が生まれます。
湯面に日本酒をなじませた後、ゆっくり浸かることで温熱作用と香りによるリラックス効果を得られます。
入浴後には、軽くシャワーを浴びると肌のベタつきも残らず快適です。
アルコールに弱い体質や持病のある方は、事前に専門家へ相談して無理のない範囲で日本酒風呂を楽しんでくださいね。
お清めの効果が強い塩酒風呂
日本酒風呂に塩を入れると塩酒風呂となり、さらにお清めの効果が強くなるので、心身をより力強く整えたい方におすすめの入浴方法です。
塩と酒を組み合わせるやり方は浄化力をより強めるため、重たい感情や疲労感をまとめて手放したい場面で役立ちます。
日本酒のみを使った入浴では、アミノ酸や酵素による保湿と柔らかな浄化が期待できますが、塩を加えることで抗菌作用や肌の引き締めが同時に働き、心身のバランス調整がさらに進みます。
古来より塩は邪気払いに用いられてきたため、日本酒の穏やかな浄化力と合わさることで深いリセット効果が生まれるのです。
また、塩のミネラル成分が毛穴を整え、肌荒れの防止にもつながるので美容効果も期待できます。
温熱による発汗に加えてデトックス作用も強まり、むくみ解消や冷え性対策にも適しています。
一方で、浴槽によっては塩を使用することを禁止している場合があるので、塩酒風呂をする前に浴槽の取扱説明書を確認するようにしましょう。
まとめ
本記事では、日本酒によるお清めに興味のある方に向けて、日本酒がお清めの効果がある理由や酒風呂の効果、日本酒風呂の作り方、塩酒風呂との違いについてご紹介しました。
日本酒は、古来より心身や空間を浄化すると信じられ、神事や地鎮祭、引っ越しなどお清めが必要な場面で使用されてきました。
日常生活に取り入れるおすすめの方法に、日本酒風呂があります。
38〜40度ほどの温度のお風呂に、1~2カップ程度の純米酒を入れるだけなので、簡単にお清めできて魅力的です。
さらにお清めを強めたい方は、日本酒風呂に塩を入れると強い浄化効果が期待できます。
日常的にたまりやすいストレスや疲れを、日本酒風呂に入ることで手軽にリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。
